高森明勅

官邸の幽霊

高森明勅

2017年7月26日 22:00

一昨日の4月2日、愛媛県今治市の企画課長と課長補佐らが、
胸を躍らせて首相官邸を訪れた。

要件は「獣医師養成系大学の設置」を巡って。

そこで安倍首相の代理として柳瀬唯夫首相秘書官に会った。
柳瀬氏いわく、「希望に沿えるような方向で進んでいます」と。

面会後、地元は大盛り上がり。

「絶対に誘致できる」
さすが加計さんだ、首相とも話ができるんだ」と。

官邸に来てくれ」と言われて、
首相秘書官が太鼓判を押してくれれば、
誰でも「加計ありき」
で事が進むと確信するはず。

安倍首相が力を発揮してくれるに違いない、と。

現に、事態はそのように進んだ。

なのに今になって、官邸の記録では誰に会ったか確認出来ない。
柳瀬氏本人も「
記憶にない」「記憶による限り会っていない」と
言い出す始末(“
記憶にない”と“記憶による限り会っていない”では、
かなり違うが)。

こんな杜撰な記録管理をやっている市役所なんてあるだろうか。
又ここまで物忘れの酷い市役所の役人がいるだろうか。
国政の中枢を担うはずの首相官邸は、どんな市役所よりレベルが
低いのか。

普通の社会人ならそんな事はあり得ないと考える。

よほど後ろ暗い事情があるに違いない」
察するはずだ。
少なくとも「誠実で丁寧な説明」

つるつもりは端からない、と分かる。

それとも今治市の課長さん達は官邸で幽霊と会ったのか。