高森明勅

山本大臣の変な弁明

高森明勅

2017年 7月 21日

嘘つきは一般に、自分の嘘を簡単には認めない。

山本幸三国家戦略特区担当大臣が奇妙な弁明をしている。

同行した秘書官が面談記録のメモを途中で止め、
その途中まで書いたメモも既に廃棄したと。

大臣とその秘書官が何故、
敢えてそんな無責任なことを
しでかしたのか。
甚だ不審。

そんなことをしたら、
相手側から一方的に不利な主張を
突き付けられても、
説得力ある反論が出来ない。

場合によっては、国益を損なうことにもなりかねない。

もしそれが嘘でないなら、デタラメ過ぎる。

大臣いわく、メモを中断した理由は、
面談の途中で日本獣医師会側の記録を見たら、
改めてメモを作る必要がないと判断したから、と。

それほど正確な内容だったと、
自分から太鼓判を捺してどうする。

ならば今更、その内容を否定しても、
誰も耳を貸すはずがない。

更に「京都だって、追加であり得るんですよ」とも発言したとか。

これはどこにも記録にない。

だから勿論、そのまま信用出来ない。

もし信用しても、
「京都だって」「追加もあり得る」というのは、
“加計学園ありき”を前提とした表現。

何の釈明にもなっていない。

むしろ自白に近い。

この人、本当に大丈夫か。