小林よしのり

安倍政権に嫌悪感を持つ女性は賢い

小林よしのり

日々の出来事
2017年 7月 18日


ふしぎなことに最近、あちこちで褒められる。

安倍政権を批判しているからだ。

「以前は考えが違うと思っていたけど、今の小林さんは

すごく共感する」と人々が言うのだ。

明らかに雰囲気が変わった。

わしは一貫して安倍政権を批判していたのだが、今ほど

褒めてはくれなかった。

 

特に女性にモテる。

女性はワイドショーも見ているし、情報収集する時間が

あるから、安倍政権には生理的に嫌悪感を持っている。

その嫌悪感を共有できるから、女性はわしに好感を持つ。

 

男は気の毒だ。

労働に時間を取られ過ぎて、ワイドショーも国会中継も

見る余裕なんかない。

女性より情報の量が少ないから、まだ安倍政権に不支持

の割合が少ない。

 

「他に受け皿はない」というのが、彼らの考えだが、

支持率があるから、胡坐をかいて、横暴になるわけで、

支持率があるから、自民党内が全体主義になるのである。

さらに支持率があるから、マスコミは言論統制されて、

堂々と権力監視ができなくなるのだ。

 

支持率がなくなれば、あっという間にマスコミは息を

吹き替えし、自民党議員も堂々と政権批判を始める。

野党がダメだと思うなら、自民党内で政権交代を促す

という方法もある。

選挙の時期はまだ先だが、支持率が10%に近づけば、

安倍政権はもうもたないだろう。

 

しかし、産経新聞しか読んでない老人が、わしに対して、

「最近は朝ナマで左の席にばっかり座りますねえ」

などと皮肉を言いながら声かけてくるのだが、この老人、

イラク戦争のときも、産経寄り、小泉寄りで、わしに

「イラク戦争はテロとの戦いですからねえ」と、わしに

皮肉を言っていたのだ。

 

産経しか読んでない老人は、常にわしに皮肉を言って、

常に間違っていたという結果が出ている。

それで間違った自分を反省しないで、自分の意見を忘れて

平然としているのだから、もうボケに入ってるのだろう。

 

安保法制から共謀罪まで、延々と議論無視で採決強行を

続けてきた不満が、もうダムいっぱいに溜まっていたの

だが、これが森友・加計学園の縁故主義や、閣僚・議員ら

の不祥事の激震で、とうとうダム決壊!

支持率はダダ下がり、不支持率はうなぎ上り。

わしは女性にモテモテ。

そういう時代がやって来たようだ。