高森明勅

「安倍政権語」辞典が必要だ

高森明勅

2017年6月18日 01:00

安倍政権は、ひたすら国民をうまく騙す手口の研究を、
深めているようだ。

騙しの手口の1つは、独特の用語。

もはや「安倍政権語」と命名してよいレベルに達している。

例えば、「テロ等準備罪」。
これまで何度も廃案になった共謀罪をそのまま持ち出すのは、
いくら何でも厚顔無恥すぎる。
そこで「準備罪」と言い換える。
でもそれだけだと、誤魔化しが丸見え。
そこで、見栄えのよい「
テロ」を追加。
でも実はテロ対策とは無関係。
あとで嘘がバレても困る。
そこで魔法の言葉「等」
をまぶして出来上がり。
“等”がくっついた瞬間に、「
テロを含む」という意味に早変わり。
「テロを含む」というのは、
テロも除外はしていませんよ、
というだけの意味。
決してテロをメインに据えている訳ではない。
「キノコ窃盗等」
でも、意味は全く同じ。
そこを、わざと誤解させようとしている。
国民が後で「騙したな!」と怒っても、
「いやいや、
よく見て下さい。ちゃんと“等”とあるでしょ。
勝手に誤解した方が悪いんですよ」と言い訳できる。

天皇の公務の負担軽減“等”に関する有識者会議」の場合、
最終報告では経緯説明を除き、具体的な提言の中に
天皇の公務の負担軽減”への言及が全く無かった位だ。