小林よしのり

「上皇」「上皇后」略称ばっかりの特例法

小林よしのり

日々の出来事
2017年 4月 7日


朝日新聞が報じているが、今上陛下の退位後は、美智子さまが

「上皇后」という称号になるという。

今上陛下を「上皇」にするから、それに合わせて美智子さまを
「上皇后」にするらしい。

 

「上皇」は「太上天皇」の略称だ。
略称を正式な称号にするとは不敬な行為だ。

「上皇后」は歴史的に使われたことがない全くの造語だ。

 

歴史的に使われてきた「太上天皇」と「皇太后」を使えばいい

のに、わざわざ「略称」ばっかり使おうとしている。

 

皇室典範に「皇太后」の称号があるのに、わざわざ「上皇后」

という「新略称」を作ってしまう意味なんかあるのか?

 

「皇太后は天皇の逝去後に用いられるイメージが強い」という

理由らしい。

ならば「上皇」が逝去されたら、「上皇后」は「皇太后」に

なるのだろうか?

 

さらに「上皇」が亡くなっても「大喪の礼」を行なうと言う。

葬儀の簡略化を訴えた今上陛下の意思には反しているが、

それでいいのか?

 

特例法も段々、無茶苦茶になってきそうだな。