高森明勅

お気持ちより皇室制度の維持?

高森明勅

2017年 4月 4日

昨年8月8日以降もご譲位に公然と反対した者が何人かいた。

その事実を私らは忘れるべきではない。

あからさまに、こう言い放っていたのだ。

「陛下の御意向はあるのですが、
私は皇室制度をいかに維持していくのかということを
最優先に考え
るべきだと思います」
(八木秀次氏)と。

自分が何を言っているか理解できているのか。

陛下がお嫌でも、俺たち国民の為に皇室制度を
維持しなければならず、
ご譲位は認めない!
と言い張っているに等しい
(実は全く“
国民の為”にも、“皇室制度の維持”の為にも
ならないのだが)。

何より驚くのは、天皇陛下ご自身の「御意向」

真正面から背いても、「皇室制度」の「維持」が
可能だと“
本気”で考えていたことだ。

非礼、不敬と言う以前に、
その想像力の無さに唖然とする。