高森明勅

法務事務次官人事に注意

高森明勅

2018年 1月 22日

小さな記事だ。

しかし、見落としてはならないだろう。

法務省の黒川弘務事務次官の留任が決まった、と。

東京地検特捜部が、
財政投融資により3兆円が注入されている
リニア中央新幹線の入札
談合への捜査に踏み切り、
国から助成金を得ていたスパコン開発会社の社長らが
詐欺容疑で逮
捕されている局面で、この人事。

「黒川氏は、甘利明元TPP担当相が絡んだ
斡旋利得疑惑などで特捜部の捜査を
封じ込め、
官邸の信頼を得てきた」

「官邸は、かつての“最強の捜査機関”の復活を恐れ…
各所に根回しが期待できる次官ポストに黒川氏を
置いておきたかっ
たとの説がもっぱらだ」
(「霞ヶ関コンフィデンシャル」)。

黒川法務事務次官の動きに要注意。