小林よしのり

オウム系と共謀罪、どちらも警戒せよ

小林よしのり

日々の出来事
2018年 1月 20日


オウム裁判が終結したが、オウム系のアレフという

教団は、今でも毎年100人の信者を増やしているらしい。

20代の若者が「ヨガ教室」から騙されて入ってくる

らしいが、彼らにはオウム事件の知識すらない。

麻原彰晃への原点回帰も進んでるようだから、昔と全然

変わらない。

 

オウム系のカルト集団がいるから「共謀罪」が役に立つ
言う奴も出てきそうだが、それを言い出したら日本は

監視社会になる。

むしろ「共謀罪」のために、オウム系の集団の危険性を

公安警察が過大に宣伝している可能性もあると、

疑っておく必要だってある。

来週発売の『新・堕落論』(幻冬舎)を描く動機は、
「共謀罪」だ。
権力と個人の緊張関係を描く作品なだけに、頭の良さ
が必要な作品である。
分かってくれるかどうか、様子を見るしかない。

 

国家のために必要な組織は、「公」のために善きことを

している限りにおいて、敬意を持つが、同時に権力の

手先として何をやらかすか分からないし、組織自体の

存続が目的化して、国民を騙す危険性だってある。

 

権力の側の組織の悪を常に描いているのが『相棒』だ。

このドラマはポリシーがあって見事だ。