時浦兼(トッキー)

『新・堕落論』堕落を「見える化」しよう!

時浦兼(トッキー)

新刊情報
2018年 3月 10日
『新・堕落論』
第2章『スマホの明るい堕落』
では、特に身近な堕落であり、
多くの人が堕落とは気づいていない
であろう堕落、
「スマホ」について描いています。

…というと、単に新しいモノを
使いこなせない時代遅れの人が
「昔は良かった」的な愚痴を
書いているだけかと思われそうですが、
決してそうではありません!

よしりん先生自身もスマホを使っているし、
むしろスマホが頼りとなっている。
スマホは確かに便利。
しかし、それと引き換えに
失われていくものがあることに、
決して無自覚であってはならない!

便利だから、楽しいからと
喜んで受け容れたものの陰で
気づかないうちに進む劣化を
「明るい堕落」と形容したのは
実に秀逸です。

第1章では国家権力による「検閲」との
戦いというところまで話が及んだのに対して
この第2章は対照的に、ごく身近な話に絞った
という印象を感じるかもしれませんが、
実はこれが、時代を俯瞰する大きな
文化論につながっていく、
実にダイナミックな展開を見せます!

堕落を乗り越えるには、
まず見えない堕落を
「見える化」することから!