高森明勅

2つの新聞記事

高森明勅

2018年 2月 19日

新しい天皇の皇位継承に伴って最初に行われる儀礼が
「剣璽(
けんじ)等承継の儀」。

これについての2つの新聞記事を比べてみよう。

「天皇の印『御璽(ぎょじ)』、国の印章『国璽(こくじ)』
などを継承する」
(産経新聞)

「皇位のしるしとされる神器などを引き継ぐ」(朝日新聞)

前者は、皇位の“しるし”である神器の「剣璽(宝剣と神璽)」
を「など」と脇役扱い。

何故か、儀礼名では「等」と略されている御璽と国璽を、
メインに説明。

後者は、どうか。

神器」つまり剣璽をメインにする。

どちらの説明が妥当か。

儀礼の名前を見るだけで誰でも分かる。