高森明勅

「明治」から学ぶもの

高森明勅

政治・経済
2018年 10月 29日

明治元年から今年で150年。

 
“明治”という時代から現代の日本人は何を学ぶべきか。
 
一言で答えるなら「属国を拒否した気概」。
 
それが最大のものだろう。
 
弱肉強食の帝国主義時代に、
不平等条約を押し付けられた我が国は、
近代統一国家を建設し、一人前の軍隊を持ち、
粘り強く交渉を重ねる事で、
遂に条約改正を全面的に達成した。
 
敗戦後、事実上の属国であり続けている
日本の現状に、深刻な“痛み”を感じる事もなく、
明治をただ懐古趣味的に讚美しても意味はない。