小林よしのり

新潮45は炎上商法として大成功である

小林よしのり

日々の出来事
2018年 9月 20日

新潮45の杉田水脈擁護記事にざっと目を通した。
論理破綻だらけで、いくらでも論破できる。
そもそも水脈の主張にも、藤岡や小川の主張にも、
LGBTを論じる公的な動機がない。
あまりにも微々たる税金しか投入されていないのだから。

公的な動機がない、大義がない、ただLGBTの人々に
対して嫌悪感を持っているから、差別したいという、
ただそれだけなのである。
LGBTを擁護するリベラル左翼系の新聞が嫌いだと
いう感情もある。

言っておくがこの号は売れる。
炎上商法として成功した。完売する。
花田が今頃、悔しがっているだろう。
二番煎じをやるかもしれない。

問題は「差別したい」という意見表明は許されるのか
である。
思想言論の自由として許されるか?
それとも弾圧してしまうべきか?

市場に任せていても悪貨が良貨を駆逐するだけである。
市場の浄化作用なんかない。

新潮45の編集長にしてみれば、売れれば勝ちである。
良心なんかに期待してはいけない。
他の右派雑誌が便乗しなければ、来月号でまた同じ特集
を組むといい。また売れるだろう。