小林よしのり

かかりつけ医という言葉

小林よしのり

日々の出来事
2018年 9月 17日

笹さんが心配だ。南方の戦地に行くとか、発掘作業とか、
足腰痛めることばっかりしているが、20代とは違うん
じゃないかな?

日本の病院は4割が赤字だそうだ。
病院の統廃合を進めて、日本にも「かかりつけ医」を
充実させればいいという意見がすでに出ている。

この「かかりつけ医」という言葉がくせ者だ。
欧州型の「かかりつけ医」を作って、患者が簡単に
専門医にかかれないシステムを導入しようとしてるん
じゃないか?

結局、「男女平等」の錦の御旗の下、日本の医療制度を
崩壊させて、医療費を抑制するための構造改革をする
というわけだ。

馬鹿な大衆は「男女平等」の建て前さえ利用すれば、
いつの間にか自由に専門医を選べる日本型医療制度
が崩壊し、欧州型の医療システムに変わっていても、
気付きはしないと企む輩がいるのかもしれない。

「構造改革」なんて言葉に乗せられて、弱肉強食の
格差社会になったのと同様に、今度は「男女平等」
を建て前の欧州型システムへの改革か?

用心しなければならない。
「構造改革」やら「男女平等」やら、美辞麗句に
騙されてはいけない。
貧乏人は「かかりつけ医」で食い止められ、富裕層
だけが専門医にかかれる時代が来るかもしれない。