小林よしのり

VX暗殺団が尾行を始めた時期

小林よしのり

日々の出来事
2018年 7月 14日

先ほど、トッキーが中村弁護士に連絡したら、すぐさま
ある資料を送ってもらった。
中村氏よ、ありがとう。

中村弁護士はオウム真理教と戦ったときの弁護士で、
「オウム真理教犯罪被害者支援機構」の副理事長である。
地下鉄サリンの被害者遺族である高橋シズエさんの
記者会見のとき、いつも同席している。

中村氏が送ってくれた資料で、わしが忘れていた記憶が
ついに蘇った。
わしはずっと「SPA!」『ゴーマニズム宣言』で、「坂本
弁護士一家の行方不明は、オウム教団の仕業だ」と
描いて以降、暗殺団から狙われるようになったと思って
いた。
だが、そうじゃなかった。

もっと前、10月8日の坂本弁護士一家の事件を風化させ
ないためのイベントで、わしが1800人の聴衆の前で、
事件の推理を披露してしまっていた。
この直後に松本智津夫からポア指令が出されていたのだ。

つまり、あまりにもわしの推理が的中していたので、
オウム幹部が仰天して、教祖に報告し、暗殺団の尾行が
始まったということになる。

今まで描いてきたことを訂正した、新たな戦闘記録を
詳細に描かねばならない。
しかし、名探偵・小林よしのりの推理は、ときとして
我が身を危険に晒すということも自覚しておかねばなら
ない。
恐ろしいことだ。