泉美木蘭

文字校正は大変だよね

泉美木蘭

日々の出来事
2019年 9月 11日

『KATTENA!』の校閲を笹さんが担当されるとのこと。
頭が下がるなあ。頼もしいし。

文字校正は本当に大変だよね。
初校、再校、三校、さらに念校までやるけど、それでも
見つかることもあるもの。
対談記事やインタビュー記事を書くときは、
登場人物の名刺をパソコンの横に立てて、氏名を絶対に
間違わないようにと思って書くのだけど、
「山﨑」を「山崎」と書いたまま、山﨑さんに原稿を
送ってしまい、ご本人からの指摘で冷や汗をかいたこと
があった。
それでしっかり修正したはずなのに、ゲラになったら、
今度は、原稿と何十ページも離れた「もくじ」のほうの
表記が「崎」の字のままだったことに気が付いたり…。

活字は、ブログのようにパッと書き換えれば済むという
わけじゃないから、長期間に渡って神経を使い続けて、
作り手はとっても大変だ。
でも、何人もの手が入った仕事には、ネットではできない
表現がにおい立っているから好きになるし、愛着もわく。

新聞でもたまーーーに誤字脱字あるもんなあ…。
でも新聞の誤字は「お、珍しいもの発見した! ラッキー!」
という気分になるから不思議だな。
新聞はやはり毎日発行する「活字界のプロ中のプロ」という
イメージが私の中にあるからだろう。

以前、コンビニで配布している無料のエンタメ情報誌で
なにかの映画のあらすじ紹介を読んでいたら、
「A子は父を振り切って飛び出してゆき」が
「A子は乳を振り切って飛び出してゆき」になっていた
ことがあった。
もうなんの映画だったかまったく思い出せない。