小林よしのり

警備の問題

小林よしのり

日々の出来事
2019年 7月 19日

警備は安易に標準化できるものではなく、ある程度の
属人化は避けられないというのが全国推進隊長・ちぇぶ
の主張で、つまりとことん具体的な危機に備えられる
武闘派が必要と考えていた。

だからボンを「聞造会」に呼んでくれとわしに頼んでいた
のだが、わしの方も、ボンの作ったマニュアルを読んで、
一点、 以前から気になっていたこともあり、ボンに伝え
たいので、「聞造会」に呼ぶことに同意した。

京都の悲惨な事件を知って、ちぇぶの危惧がまた当たった
なと思った。
ちぇぶから見れば、「ゴー宣道場」は以前から改善すべき
点ばかりだったらしく、何もしないことを保守と誤解して
いるんじゃないかと思っていたそうだ。

確かに保身と保守は違う。
仲間意識は集団主義に堕して、仲間だから能力がある
はずと、とんでもない錯誤に陥る恐れがある。
「個の連帯」はそういうものではないのだ。

仲間意識は、個人の能力を見抜けなくなる。
とことん、個人の能力、力量、合理的な本気度を問う、
ちぇぶの感覚は、「妨害だけはされたくない」という
思いでいっぱいなのだ。
暴走する恐れはあるから、手綱を引く手は緩めてはいかん
と思うが、今のところちぇぶの考えや懸念は的中している。

大阪には最初からちぇぶに来てほしいが、地方出張の仕事
があるので、帰りに寄ることしかできないという。
大阪ではプロの警備員がいないのだから、武闘派ボンには
特に頑張ってもらわなければならない。