小林よしのり

アディーチェはハイヒールが好き

小林よしのり

日々の出来事
2020年 2月 21日

今日は『よしりん辻説法』のシナリオ。
月曜までにコンテが出来るかどうかだ。

国際的な文学者・アディーチェの『男も女もみんな
フェミニストでなきゃ』という本を読んだが、
彼女によれば、フェミニズムの定義は、男性であれ
女性であれ、「そう、ジェンダーについては今日
だって問題があるよね、だから改善しなきゃね、
もっと良くしなきゃ」という人ということだ。
この定義なら、まさにわしはフェミニストである。

空気や風潮として男尊女卑がいまだに残存し、
それが「日本の象徴には女性はなれない。愛子天皇は
許さない」という一部のノイジー・マイノリティに
よる政権への圧力になっているとすれば、我々は
「いまこそ女性を国家の象徴に」という運動を起こ
さなければならない。

しかし、アディーチェは「わたしはもう女である
ことに弁解じみた態度をとらない」と言っている。
「わたしは政治や歴史が好きで、思想について
前向きの議論をするときがいちばん幸せです」
言い、さらにこうも言っている。
「わたしは女っぽいのです。女っぽいのが楽しいの
です。ハイヒールが好きですし、口紅を重ね塗り
してみるのが好きです」

「ハイヒール強制やめて」と主張する「#KuToo
運動」というのがあるが、わしもハイヒールは危ない
から履かない方がいいと思う。
今どきハイヒールを強制する会社なんか滅多になかろう。
だが、米倉涼子ならハイヒールはカッコいいし、
アディーチェもハイヒールが好きだと言っている。

何を履くかは趣味の問題、好みの問題だ。
田嶋陽子のようにハイヒールを纏足と一緒にするような
意見には全然説得力を感じない。