小林よしのり

絆が砂粒化する社会

小林よしのり

日々の出来事
2020年 4月 4日

歌番組を見たら、司会者2人の距離が画面の両端
まで開いていて、ものすごく不自然だ。
ニュース番組でも司会者やコメンテーターの距離が
異様に離れている。
ものすごく仲が悪いようにしか見えない。

「おまえなんか俺のそばに寄るな。感染してるん
じゃないか?キモイんだよな。あっち行け!」
と言ってるようだ。

テレビの連中は、打ち合わせの時も、あの距離感で
やってるんだろうか?

もはや100人単位の集会だって危険で不謹慎と思わ
れる様子だし、数人が居酒屋で酒飲んでメシ食う
ことは悪に見える状態になってきた。
「絆」なんて言ってたコロナ・・じゃなくて頃も
あったのに、「絆を離せ、絆の距離を保て、濃密な
絆は許されない」時代になった。

コロナよりも社会の砂粒化の方がはるかに恐い。