泉美木蘭

個人の補償して済むか?

泉美木蘭

2020年 3月 30日

玉川徹氏って繁華街のことなんにも知らないのな。
いま開けている店を休業させて、
そこで働いていた個人にお金を補償すればいいと言うけど、
あまりに話を単純に考えすぎなんじゃ?

店のランニングコストは人件費だけじゃないわけで、
そこさえ補えば済むって話じゃないと思うけど。

売上がなくなれば店は家賃も光熱費も払えなくなるでしょ。
冷蔵庫も冷凍庫も24時間動いてるものだし、
リースにメンテナンスにセキュリティ費用、

しかも「休業、即日、経費削減できる」ってわけでもないし。
支払いの請求書って、1か月、2か月前の分でしょ。

食材も酒も仕入れなきゃ済むという話なのだろうか?
仕入れなくても支払いはあって、
その支払いが生活の糧になっている人がまた大勢いるわけでしょ。
休業させられた店に食材を納品してた業者や酒屋はどうなるの?
そこも個人に生活費補償?
食材の生産者は? 製造工場は?
しかも人によって、稼いでいる金額が違うわけで、
生活に必要なランニングコストも全く違うと思うんですが。

そして、お客がカードで飲食代金を支払った場合、
それが店に入金されるのは少なくとも3か月先ですよ、
そういうサイクルを全部総合して毎月回っているのが
飲食店だと思うんですけど。
雇った人たちを食べさせるだけの売り上げを回している、
個人の生活費の規模を超えたお金を回しているのが経営でしょ。
営業を止めたら店は死ぬ、そしたら収束後、どこで働くの?