小林よしのり

似非リベラルは国家総動員を支持する

小林よしのり

日々の出来事
2020年 3月 3日

日本でのコロナウィルス感染拡大の原因は、安倍政権が
中国人観光客の入国禁止をやらなかったからである。
中国の春節のインバウンド消費を歓迎して、ガンガン
入国させていた時期から、わしは入国禁止を主張して
いたが、排外主義あつかいされて無視された。

アメリカではようやく、安倍首相が習近平の訪日に
配慮して、中国人の入国禁止をしなかったことが、
日本での感染拡大の原因だと言い出したらしい。
正しい見解だ。

さらに言えば、グローバリズム礼賛と、海外からの
観光客歓迎の圧力が強く、日韓関係悪化による韓国人
観光客の激減でも、日本が悪いという自虐史観を唱える
玉川徹のような似非リベラル識者が幅を利かせていて、
韓国人だろうが、中国人だろうが、無条件のおもてなし
を善とする空気の支配ができ上がっていたのだ。

これに異を唱えると、排外主義・ヘイトと言われるから、
コロナウィルスの危険が出た瞬間に「入国禁止」を
主張するのは極めて難しい。
政府は観光立国で経済浮揚を目指し、中国の顔色を見て、
コロナ感染者を歓迎し、似非リベラルは排外主義を叩く
という「共犯関係」によって、コロナウィルスは堂々と
日本に入国していた。

今、玉川徹は安倍首相の「休校要請」を支持している。
あれだけ海外からの観光客を無条件に歓迎していたのに、
コロナ以降は手のひらを返して、首相の強権発動を支持
しているのだから呆れる。
似非リベラルは国家総動員を支持する側に容易に回る
ということが証明されただけでも、教訓になった。