小林よしのり

墓参りと新幹線

小林よしのり

日々の出来事
2020年 10月 14日

福岡で両親の墓参りをした。
秘書みなぼんがいつの間にか花束を用意してくれていて、
道順もタクシー運転手に伝えてくれたから、助かった。

わしは遺骨信仰がないから、墓参りの意味も感じないの
だが、自分の墓を生前から掃除していた父のことを
考えると、1年に1度くらい墓参りしなければ、なんだか
居心地が悪い。
わし個人は、基本的に「色即是空」の哲学としての仏教徒
だから「墓」も信じないし、「魂」も信じないのに、どうしても
日本人の習性から抜けられない。
困ったもんだ。

飛行機はマスクを強要されるから、福岡まで新幹線で
往復した。
片道5時間だが、本を読んでいればあっという間だ。
ハンナアレントの「全体主義の起源」が大分見えてきた。

新幹線のアイスはやはり「バニラ」に限る。
行きで、より高価な新作を選んだら失敗したと思った。
もう浮気はしない。「バニラ」ひとすじだ。
新幹線は車内販売の楽しみがあるからいい。