小林よしのり

「世界のゴー宣ファンサイト」への注文

小林よしのり

日々の出来事
2021年 3月 24日

「世界のゴー宣ファンサイト」の「よしりん辻説法」の感想会が
とても楽しい。
『よしりん辻説法』は論を主目的に語る漫画ではないので、
感想をもらえない。
単にあのコマが笑えたという感想でもいいのだが、なかなか
反応をもらえない。

ギャグ漫画になればなるほど、大人は感想をくれない。
ギャグ漫画は苦しいものなのに、評価がないから、虚しくなっ
てくる。
60歳代後半になって、ギャグ漫画を描ける漫画家なんか
いないのだから、漫画史上初の挑戦をやっているのに、
誰も評価してくれない。
無駄に消耗するだけならやめた方がいいのだろうかと
思ってしまう。

そんなときに、「世界のゴー宣ファンサイト」のように、
『よしりん辻説法』についての感想会をやってくれると、
大いに励まされる。

ただし、もう新しい「よしりん語」は出ないのだろうか?
わしの創作、「アナヒラキシ―将校群」のような天才的、
センス抜群の「よしりん語」を、素人に期待するのは無理
なのだろうか?

「よしりん語」もどんどん新陳代謝しながら描いていこう
と思っているのに、わしばっかりに創作の荷を負わせて、
良心が痛まないのだろうか?
わしはキリストじゃないぞ。

それから、わしに質問があるなら、ライジングのQ&Aに
送ってくれ。
「世界のゴー宣ファンサイト」に送った質問をカレー経由で
わしに送って来るというのは妙な甘えの構造を感じる。
O&Aはわしとの直接の交流の場だ。
優れた質問は取り上げるが、めんどくさい質問はボツにする。
みんな甘江照輝(あまえてるてる)じゃないか?
わしも『よしりん辻説法』の感想がないなどと甘江照輝
だけんどね。