小林よしのり

常に人生を俯瞰して生きる

小林よしのり

日々の出来事
2022年 2月 2日

石原慎太郎が89歳で死んだ。わしより20歳上だったのか。
作家としてはあまり興味がなかった。
あの人は政治家が自分の表現の場だったと思う。

あんな壮健だった男が、晩年はヨチヨチ歩きになって、
死んでいくのだから、わしの作家生活もあと10年と考えて
おいた方がいいだろう。

『コロナ論』は今年いっぱいで終わりだ。
コロナ禍を永久に終わらせたくない馬鹿がいるが、まさか
来年まで続くとはいくら何でも思えない。
パンデミック(実はインフォデミック)の教訓として、未来の
日本人に残しておくことは『コロナ論』シリーズに封じ込める。
個人的に言えば、ウイルスと人間の関係と、生命観が分かり、
勉強になった。

「よしりん辻説法」は今年『恋愛論』として出るが、すでに
続きを連載しているから、2巻までで終わりだ。
恋愛に関して描き切ってしまって終わらせる。

『ゴー宣』はまだまだ続く。
まだ『ゴー宣』スタイル(わしが主人公)で描かねばならない
テーマがあるからだ。
あらたな「論」を来年始める。

時事問題は『小林よしのりライジング』で細々とやっていこう。
動画はわしの表現の場ではないと分かった。
コロナ禍だから、たまたま人が生きる活力が欲しくて見に
くるだけだ。

漫画家としての可能性を探る表現は、年内に出す予定の
「ファクターZ」だ。
全くの新境地だから、これが成功したらさらに表現の領域を
拡げる。
失敗したらまた新たな可能性を探るだけだ。

あと10年で小林よしのりの表現を出し切って、スタッフの
老後を保障しておかねばならない。
「公」と「私」のバランスをとらなければ、いい仕事はできない。

あと10年で表現し終わったら、安楽死の可能性を探りたい。
しかし今はバイアグラの可能性も探りたい。