小林よしのり

わしの人格はクソでいい。「作品」がわしの正体だ。

小林よしのり

日々の出来事
2022年 11月 23日

最近、銀座の飲食店で、秘書みなと総合Pちぇぶと
3人で食事してたのだが、帰りがけ、女性の店員から
「先生の声を聞けただけで癒されました」と言われた。
わしの正体を知ってたらしいが、わしのカン高い声で
癒される女性なんかいるのかと驚いた。

その数日後、タクシーで帰る途中、運転手が突然声を
かけてきて、「小林よしのり先生ですね。『戦争論』の
ときからずっと読んでいて、『コロナ論』も読みました」
と涙声で話しかけてきた。
涙目で事故起こしたら大変だと恐かったのだが、
そんなに感激してくれる読者がいたのかと吃驚した。

こんな調子じゃ聖人君子あつかいされてしまうので、
警戒しなければならない。

どんな人間でも欠陥があり、下劣で卑小で悪辣な面が
あるだろう。
わしもそうだ。わしは聖人君子ではないし、臆病で
悪辣で女に弱くて、どうしようもない男である!

それでも「作品」がわしの本体であり、わしに対する
どんな噂や人格攻撃を聞いても、信頼を崩さない人が
いる。妻と秘書みなの2名だ。
二人は、わしの「私(プライバシー)」には興味がなく、
「公(パブリック)」こそがわしの真実だと思っている。

わしの人格など、どうでもいい。
わしの本体は、「作品」なのだ。