小林よしのり

「まいこさん」と「リカオンさん」恐るべき感想

小林よしのり

日々の出来事
2023年 12月 29日

カレーのサイトに、『夫婦の絆』の感想を2人の女性、
「まいこさん」と「リカオンさん」が書いてくれている。
これが恐るべき凄さだ。

この作品を完成させたときに、果たして待っているのが
「成功」か「失敗」か未だに見えてこない。
不安の中で、あるイメージを追い求めて、必死で一回一回を
完璧な満足度で描き進めている。
毎回、うまくいった、奇跡だと思いながら描いてるのだが、
残念ながら身近な男には全く面白さが理解できないよう
なのだ。

この作品は、わし自身にも成功するか否かが分からない。
だから不安と怖さがずっとつきまとっている。
自分を追い込んで潜在意識下から何を呼び覚ますか、
まだ確信を掴めない。
毎月、締め切りが近づくと、怖いから逃げたいと思い
ながら、自力で闘志を掻き立てなければならない。

だが、この時点で「まいこさん」と「リカオンさん」の
感想を読めたことは、大変ありがたかった。
伝わっている!なんと女性の心を掴んでいる!
早く続きを描きたいと思ってしまった。

しかしこの2人の感想は絶対に男には書けないだろう。
圧倒的に女の感性があってこその感想だろう。
女ってのは凄い!これを読んだら、女の文学的な感性に
感嘆するしかない。
やっぱり男と女は頭脳の出来が全然違うのだ。
女なしには、やっぱりわしは生きていけないんだなと、
一郎のように思ってみた。