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2019.12.11(水)

玉川徹の進歩主義礼賛は間違っている

 

羽鳥のモーニングショーで、吉野氏のノーベル賞を寿いでいた。
科学の進歩が何でも解決して、人類も幸福になっていく、進歩主義が正しいと玉川徹が嘯いている。

わしも小学生の頃はそう思っていた。
鉄腕アトムを読んでいたから、原子力を信じていたし、原発を歓迎したし、ロボットは味方だと思っていた。
同時にロボットが人間の職を奪い、人間との対立や差別もアトムから学んだが。

大人になって日本人や世界の実態を観察すれば、リチウムイオン電池のせいで、日本人の知性は劣化する一方だし、世界は資本の暴走を止められず、格差が開く一方で、文明が共同体を崩壊させて生み出した新たな貧困が人々を不幸にし、紛争と破滅的な戦争の危機は日増しに高まっている。

相変わらず隣りの国は法より感情が優先する儒教国家だし、その北に武力信仰の独裁者がいて、その隣に一党独裁の国があり、自由を奪うことが正義と思っている。

医学の進歩で自分の遺伝子を残す欲望が肥大し、体外受精が普通に行われているが、養子をもらう方がわしはよほど倫理的だと思うし、日本人男性の4人に1人が無精子症という現実が、科学進歩の限界を証明している。

滅びに向かう日本を救う鍵は科学にはない。
進歩主義に希望はない。幼稚な考えは改めた方がいい。