野田氏の発言に対し、山尾さんのXのポストが記事になっている。
【衆院選】山尾志桜里氏、中道・野田佳彦氏の「戦争」言及に「この期に及んで…むしろリスクは」
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c28075765e78ad43a2a40cd927fa7494742b46f
野田氏の発言はこちら。
「競い合うように勇ましいことばかりを言う政治家がいます。痛快さを感じるかもしれません。しかし、その先に平和があるでしょうか。勇ましい言葉は、関係諸国の警戒や反発を招き、対立を生みます。その先にあるのは戦争です。万が一戦争になれば、苦しむのは国民です」
これに対し、山尾さんは「完全な左翼フレーズに回帰するのは切ない限り」とコメントしている。
ものすごいモヤモヤ。
私は、野田さんのこの発言は真っ当だと思う。
勇ましいことを言っていればウケが良い。これは古今東西変わらぬ人間心理だ。
だって痛快だから。
しかしそれに喝采する人々は、えてして「その先」を考えない。
痛快さに酔いしれ、自分も勇ましくなったような気になっているところに、なんでわざわざ自ら水を差す?
そうしてできあがるのは一時の偏狭さを伴う熱狂だ。
それはどんどん先鋭化し、さらに同調しない者を攻撃する。
戦時中がまさにそうだったではないか。
「非国民!」といえば、誰もが黙らざるを得なかった。
山本七平はその危険を『空気の研究』で明らかにした。
山尾さんの「完全な左翼フレーズに回帰」という決めつけは、この「空気」に主体的に抗おうとする意思への抑圧である。
歴史に対する洞察があまりに欠如している。
とってつけたように、「中道政権では戦争を抑止できないのでは」と思う国民がいて、それこそが中道への支持が広がらない理由の一因だ、と述べているが、これもさっぱりわからない。
私のまわりには、「高市政権で戦争になるのではないか」と不安を口にする女性が複数いる。何気ない会話の中で、ふとそうした不安を漏らすのだ(私が何も言っていないにもかかわらず)。
彼女たちは左翼か? 左翼だからそう言っているのか?
違うだろう。
山尾さんは、こうもポストしている。
少なくとも私自身の不安を言葉にすれば、親中傾向がある元公明議員の影響で対中抑止が効かず、反米傾向がある元立憲議員の影響で対米関係も管理できず、万が一にも今の『中道』が与党になってしまったら、むしろ戦争リスクは高まるのではと思っています
もっともらしく「中道」の批判をしているが、まさしく一斑全豹。
ならば自民党なら、高市政権なら、対中抑止が効いて、対米関係が管理できているとでもいうのだろうか。
うかつな発言で対中抑止どころか無駄な日中間の緊張関係をもたらし、対米では管理どころかトランプの隣りではしゃぎまくって従属姿勢を見せただけ。まさかこれを管理というわけでもあるまい。
国際法を無視しまくるトランプは、いまや世界随一の危険人物だ。それにくっついていくしか能のない日本を山尾さんはどう思っているのか?
この国が抱える根本的な問題を、元公明とか元立憲の議員の批判で矮小化すべきではない。
勇ましい言葉に酔いしれ、そこに水を差す意見にレッテル張りをするなど、もってのほかだ。