高森明勅

ワッフルと笑顔

高森明勅

2010年11月2日 11:27

思わぬ形で出先でポカッと1時間ほど時間が空いた。

貴重な隙間のひととき。

ふと目にとまった喫茶店に入った。

ワッフルがオススメの店だ。

昼御飯を食べて時間が経っていない。

でも、迷わずコーヒーとワッフルのセットを頼む。

私はもともと酒呑みなんだが、暫く禁酒していた時期があって、その頃に甘い物が好きになった。

で、今は酒も呑むし、甘い物も食べている。

出て来たワッフルは温かく適度に柔らかく、シロップをかけて食べると実に美味い。

コーヒーもスッキリしていて結構いける。

鞄から雑誌を取り出して、珍しくのんびりした時間を過ごしていると、若い夫婦が3歳位の男の子を連れて入って来た。

私の向かいに座り、私は再び雑誌に目を落とす。

記事を一本読み終えて顔をあげると、男の子が背中を向けて何かを食べているところ。

その子に母親が顔を近づけて「美味しいねー」と声をかける。

その時の笑顔の優しさ。私の気持ちまでなごんでしまう。今日はこのワッフルと笑顔だけで十分、と思えた一瞬だった。