高森明勅

また懲りずに日本維新の会に「夢」を託すのか

高森明勅

2012年 11月 25日
ある人いわく、
「自民党が酷かったので、前の選挙では民主党に投票した。
だけど、自民党に輪をかけて酷かった。
もう、民主党はコリゴリ。
でも、石原慎太郎と橋下徹が二枚看板の日本維新の会なら、
何かやってくれそうな気がする。
日本をガラッと(良い方向に)変えてくれるんじゃないか」と。

彼は恐らく、石原慎太郎氏と橋下徹氏以外、
日本維新の会に所属する政治家の名前を、
ほとんど知らないだろう。

それでも、この新党に期待したいようだ。

だが率直に言って、その期待に根拠があるとは思えない。

もちろん、個別に見れば、
この党の候補者の中には、尊敬すべき人物も含まれているようだ。

しかし、政党としてはどうか。

「民主党よりバラバラで、民主党より素人で、
民主党より風頼み」というのが目下、
私が抱いている印象だ。

政治的な影響力を手に入れても、
日本を「ガラッと」悪い方向に変えることはあっても、
その逆は考えにくいのではないか。

もし、この印象が全く誤っていることが証明されるなら、
我が国のために大変有難い。

だが、果たしてどうか。