小林よしのり

立憲主義を知らぬのに知ったかぶりする安倍首相

小林よしのり

2014年 2月 28日

安倍首相が国会で集団的自衛権の議論をしてる時に、
内閣法制局にばかり質問する野党に業を煮やして
最高権力者は私だ」と言った。

あ・・あんが決めるの?
憲法解釈はあんたが決めて、あんたが責任持てば済むの?
選挙で勝てば勝手に解釈変更していいの?
じゃ、民主党が勝てば、また変更していいの?

この時の安倍の発言は、何を言っているのかわけがわからない
無茶苦茶なもので、わしは最初聞いた時、
頭が狂ったのかと思ったものだ。

しかもこの時、憲法は政府権力を縛るという立憲主義の原則を、
王権が絶対権力を持っていた時代の考え方だ」と
言ったのは、意味が全く不明で、
とうとうパーチクリンになったと仰天した。

い・・いやその時代に立憲主義なんてないし・・・・
いつの時代だって政府が暴走する危険性はあるでしょ。
政府=善ではない。
政府=愚、国民=愚になる危険は常にある。

憲法で課した国民の義務は納税・勤労・教育くらいで、
これは国家を成り立たせる基礎だからだ。
あとは政府権力への制限規範である。

政府が暴走する危険性はどんな時代にもある。
現に安倍首相は暴走したくてたまらないという野心が丸見えで、
自称保守&ネトウヨは安倍の暴走を期待しているじゃないか。