小林よしのり

日米関係は安倍政権で悪化した

小林よしのり

2014年 2月 22日


日米関係は安倍政権で悪化した。

これは確実である。
民主党政権では鳩山由紀夫が米軍基地の県外移転を
模索し始め、米政府を困惑させたくらいのものだ。

安倍政権は、まず日米関係の絆を取り戻すと高らかに

宣言して始まったが、安倍首相の国家主義的な言動の

せいで、日米間は感情的にどんどん悪化している。

 

安倍首相の靖国参拝や、ダボス会議での第一次大戦を

例に出す発言などで、

北朝鮮に対して、日韓が一枚岩になれないリスクと、

尖閣諸島で中国との衝突が起こるリスクと、

日中関係の悪化が中国初の世界同時株安を招く

リスクをアメリカは警戒するようになった。

アメリカ人にとって安倍首相ほど不気味な存在はない。
日米同盟の強化で抱きついてくるのに、戦勝国が作った
戦後レジーム否定・東京裁判否定の動きをするのだから、
どういうつもりだと思うのは当然だ。

 

そもそも「親米・保守」という二律背反の観念は

成り立たないということを、わしはずっと唱えてきた。


安倍信奉者や自称保守&ネトウヨがいつまでも
民主党政権の
失敗をあげつらうのはもはや馬鹿馬鹿しい。

安倍政権はオバマ政権に警戒されている。

オバマ大統領は安倍晋三を嫌いだろう。

嫌われているから、益々、安倍首相は日米同盟の強化に

躍起になるのである。