小林よしのり

田中卓氏の新書、面白い!

小林よしのり

皇室・皇統問題
2014年 2月 2日

仕事上、読まねばならない本が膨大にあって、
やっと読み始めたのが田中卓先生の
『愛子さまが将来の天皇陛下では
いけませんか』
(幻冬舎新書)である。

いきなり平野国臣が「戀闕第一等の人」と称せられて
いたことを知り、その短歌に感動した。
「斯くばかり 
    悩める君の 御こころを 
       休めまつれや 四方の国民」

素晴らしい!
涙が出そうだ。
現在の自称保守の中に、ただの一人も
この感覚を持っている者はいない。
なんということだろう!

吉田松陰の手紙にある文章にも感動した。
「天照大神の神勅に
日嗣(ひつぎ)の天壌と与(とも)に窮(きはまり)無しと
これ有り候処、
神勅の相違なければ日本は未だ亡びず、
日本未だ亡びざれば正気重(かさね)て
発生の時は必ずある也、
只今の時勢に頓着するは、
神勅を疑うの罪、軽かざる也」
この一文には励まされた。
さすが松陰の尊皇心は恐るべしである。
長州出身のネトウヨ首相には、
この心が分かる日が来るのだろうか?

 『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか』田中卓著