高森明勅

印象深い1ページ

高森明勅

2015年 1月 24日
引き続き『新戦争論1』について。

戦争と戦闘の違いを知っているか?」の章も、
いかにも小林よしのりさんらしい強烈な1本。

単なる「戦争」と「戦闘」の概念整理などではないので、要注意。

読み終えて以前、小野田寛雄さんから聞いた言葉を思い出した。

「(ルバング島で)日本本土が米軍に占領されたことは
知っていました。
でも、
それくらいで日本が降伏するとは思わなかった」と。

この言葉に、私は強い衝撃を覚えた。

「それくらい」って…。

あの頃の日本人はやはり恐ろしい。

昭和天皇ご自身が直接、国民に終戦を呼び掛ける玉音放送でしか、
戦争を終わらせることが出来なかったのも、当然だ。

この本で最も印象に残ったのは408ページ。

不覚にも涙ぐんでしまった。

誤解、曲解されることも多く、様々な虚像が独り歩きしている
小林よしのりという人物の実像、
本質が、
そこには鮮やかに描かれている。