小林よしのり

富裕層のすすめ

小林よしのり

2014年 11月 27日


都内のホテルの和食レストランで、昼食に蕎麦を注文し、

天ぷら蕎麦にしてくれないかと頼んだ。

すると厨房に相談に行き、戻ってきて「ではこちらで

いくつか天ぷらを見繕って乗せてお出しするということで

いいですか?」と言う。

それで頼みます」と言うと、「4300円になりますが

よろしいですか?」と尋ねる。

ああ、いいよ」とさりげなく即答したが、内心では

4300円?たっけ――――っ!」と叫んだ。

 

以前、パレスホテルで3000円のランチに驚いていた門弟が

いたので、こっちは天ぷら蕎麦だけで4300円だぞと意識

したのだが、富裕層はこんなもんだった。

ホテルはこれにサービス料と消費税が加算されるから、

もっと高い金額を払うことになる。

金額なんか意識してホテルで食事する方が間違ってるのだ。

 

内心は動揺したくせに「ああ、いいよ」と即答する、

こんなやせ我慢では真の富裕層とは言えない。

これからは掛けそばだけで1万円と言われても

お釣りのいらない切りのいい金額で楽ちんだな」と

思うようにしよう。