小林よしのり

高倉健死去で、わしも焦る

小林よしのり

日々の出来事
2014年 11月 18日


高倉健が亡くなった。83歳だという。

晩年の顔は相当に老いが目立つ。

新幹線の中で見たことがあるが、あの背丈と壮健な身体でも、

やっぱり83歳で死ぬのだとすると、わしなんかは70代で

死ぬだろう。

何としてもこの十年間で描くべきものを描き終えてしまわ

なくてはならない。

 

思想をテーマにする『ゴー宣special』だけでも、まだ何本も

描くべきテーマがあって、昨日は幻冬舎の志儀くんと発表

する順序を話し合った。

 

『大東亜論』は、来年は2をまとめるが、朝鮮篇になると

一冊では終わらないだろうし、支那編になるともっと

スケールがデカくなる。

幸い、「SAPIO」連載中の作品で、史実をもとにして物語を

創作するコツを掴んだので、この好調さは維持できると思う。

 

もちろん来年には例の大作(これは物語)を発売するから、

どうやら『ゴー宣』を止めて、物語の世界に戻るというより、

『ゴー宣』と物語漫画の両立に移行していくことになりそう

である。

 

だがそれもあと十年だ。

あと十年で、どれだけ発表できるか、急がなくてはならない。