小林よしのり

「花子とアン」を葛藤を覚えながら見ている

小林よしのり

2014年 9月 2日


NHK朝ドラの「花子とアン」を見ていたら、自分の中に余計な

中途半端な知識があるから、違和感がいっぱい出てきて、

とうとう脳内大混乱を起こしてしまった。

あの時代に「中国、中国」と言ってる時点で違和感があるのに、

龍介が吉太郎にずっと監視されていた理由が、まったく

わからないまま逮捕されてしまったので、これで視聴者は大丈夫

なのかと思ってしまう。

宮崎滔天が出てこないまま、龍介の支那との和平工作というのが、

そもそも視聴者に理解できるのかな?

ドラマの中のあの時代は、南京陥落の前なのか?あとなのか?

いや、史実とドラマはやっぱり別なんだ。

あれはドラマとして、人間関係だけを見ていけばいいのだ。

でもわしが『大東亜論』を描く中で、最も難しい課題が、

あのドラマには内包されている。

だから個人的に勉強にもなるドラマである。