小林よしのり

「永続敗戦レジーム」でいいのか?

小林よしのり

2014年 8月 15日


現在、描き下ろし中の『ゴー宣Special』のために、

左翼リベラルの論者の本にも目を通している。

 

『永続敗戦論』と言う本が絶賛されていて、売れてる

ようなので読んでみた。

「親米保守」の矛盾を突くのは面白いし、わしと近い

考え方をしているなと思う部分もある。

 

深い対米従属を続けている限り、敗戦を否認し続ける

ことができるこの状況を「永続敗戦」と呼ぶそうだ。

 

そりゃあ、「戦後レジームからの脱却」なんて言いながら、

「集団的自衛権」で意地でもアメリカの属国化を深めよう

とする安倍政権は、確かに「永続敗戦レジーム」に嵌って

いる。

 

だからと言って白井聡という著者が「永続敗戦レジーム」

から脱却しようと言っているのかと思えば、そんなことも

主張していない。

敗戦国民のルサンチマンを固め直すための本なのか?