小林よしのり

クマラスワミ報告書は「妄想残酷物語」である

小林よしのり

2014年5月14日 12:31


村山談話・河野談話に未来はあるか?

70回 クマラスワミ報告書は「妄想残酷物語」である

 

クマラスワミ報告書が採用している参考文献は、日本の

左翼活動家の資料をまる写しにしたジョージ・ヒックスの

1冊だけ。

他に依拠しているのは、吉田清治証言と、元慰安婦の証言

だけである。

クマラスワミが証言の聞き取りを行なった元慰安婦は、

ピョンヤンで4人、ソウルで11人、東京で在日1人の

16人で、報告書にはこのうち4例が引用されている。

しかしその証言は例によっておかしなものだらけだ。

 

特に凄いのは、北朝鮮の元慰安婦、チョン・オクスン

証言である。

その証言によると、チョンは13歳の時に一人の日本兵に

拉致されてトラックで警察署に連行され、

数人の警官に強姦され、そのとき警察署長に左目を殴られ

失明したそうだ。

 

その後、日本軍兵舎に連れて行かれたが、そこには400

の若い朝鮮人女性が、5000人の日本兵に性奴隷として

サービスを強要されていたそうだ。

 

おいおい、そもそも兵舎の中に慰安所なんか作れるわけが

ないし、普通、慰安所は兵隊が外出して行く場所だ。

400人もの慰安婦を収容する慰安所って、何軒必要なんだ?

そんなどえらい規模の慰安所なんかあるわきゃない。

普通はひとつの慰安所に多くて30人くらいのはずだ。

 

日本兵5000人に対して、慰安婦400人???

ニクイチ=29人に1人で計算されて、慰安婦が20万人も

いたという誇大な数字をプロパガンダされているが、

今度は12.5人に1人で計算されるのか?

 

しかも、チョン・オクスンの話では、ここでは毎日、

1人が40人に犯されていたという。

計算するのもバカバカしいのだが、この証言通りなら、

ここに駐留していたという5000人の日本兵は、毎日毎日

1人当たり3.2回の性交をしていたということになる。

 

それで、一緒にいた朝鮮人少女が、なぜ140人もの

相手をしなければならないのかと苦情を言うと、

中隊長がリンチを命じ、皆が見ている中、衣服をはぎ、

手足を縛り、釘の出ている板の上に転がし、最後に首を

切り落としたという。

そして中隊長は、「こいつら朝鮮人女は空腹でわめいて

いるから、この人肉を茹でて食べさせてやれ」と命じた

と、チョンの証言はエスカレートするのだ。

 

さらには、性病にかかった女性は陰部に熱い鉄の棒を

突き刺されただの、数名の少女が水と蛇でいっぱいに

なったプールに突き落とされ、土を入れられて生き埋め

にされただの、逃亡に失敗した者は拷問を受け、

唇の内側、胸、腹などに入れ墨をされただの…

こうして400人の少女のうち半数以上が殺され、

チョンは5年後に逃亡して生き延びたが、

不妊と言語障害に苦しんだ…などと、妄想は果てしなく

膨張していく。

 

クマラスワミ報告書はこの証言を何の検証もせず、

完全に事実としての扱いで、2ページも使って長々と

引用していたのだ。

「妄想残酷物語」、それがクマラスワミ報告書である。