小林よしのり

アメリカかぶれの安保法案反対デモでもいいや

小林よしのり

政治・経済
2015年 8月 24日


東京新聞の一面に若者の「安保法案反対」デモの写真が

載っている。

プラカードが英語だらけだ。

WAR IS OVER IF YOU WANT IT」というのは

ジョン・レノンの歌か?

昔は「PEACE」や「NO WAR」が多かった気がするが、

今は「WAR IS OVER」が主流らしい。

アメリカにすっかりかぶれている。

 

英語で従米法案に反対しているのも奇妙なことだ。

いつの頃からか、「英語=カッコいい=若者」という

クッさいイメージが出来上がってしまった。

 

安倍政権や従米保守派の論客だって、アメリカに対する

コンプレックスで、安保法案を支持してるわけだから、

従米日本人どうしの戦いなのだろう。

 

わけが分からんのは「とりま廃案 それなそれなそれな」

って書いてあるプラカードだ。

ネット用語らしいが、意味まで調べる気がしない。

アホの言葉だ。

 

彼らはインターネットがアメリカ軍によって開発された

軍事通信システムだということを知らないのだ。

アメリカがインターネットを一般流通させることにした

のは、地球規模で個人の情報を収集できるからなのだが、

考えたこともないだろう。

 

「ポツダム宣言を読め」というプラカードは、一体何を

言いたいのだ?

日本の首相がポツダム宣言を読んでないというのは

確かに恥ずかしい。

だが、その内容をどう考えるかが問題なのであって、

GHQの占領統治が終わった後でも、ポツダム宣言の内容

に脳内まで縛られよと言うのなら、完全にアメリカの奴隷

である。

だったら安保法案に反対する資格がない。

 

デモのプラカードを見ただけで、正直ウンザリする。

それでも安保法案(従米戦争法案)に反対なのは、

わしも同じなのだから、今は頑張ってくれ!