小林よしのり

猛毒注意のわしの作品

小林よしのり

日々の出来事
2015年 8月 19日


今朝の朝日新聞に、わしの『戦争論』の話題が出ている。

これは「平和」という観念の社会的受容の変化を分析する

ために扱っているので、悪意のある記事ではない。

 

今でも極左運動家は『戦争論』が社会を右傾化させた原因

として悪意ある風評を撒き散らすが、『戦争論』の中では、

「悪魔」という漢字に(アメリカ)とルビをうってまで

アメリカを批判しているし、部落差別を例にとって、

差別は公に反すると批判している。

 

なのに一部の頭の悪い読者が、米国追従と、ヘイトスピーチ

に流れれば、わしが批判するのは当然だ。

『戦争論』に反する言動を自称保守&ネトウヨがやっている

に過ぎない。

わしが変質したのではなく、読者のほんの一部がネットに

影響されて、『戦争論』を裏切っているだけなのだ。

 

そもそも毒にも薬にもならん本を作ったって意味がない。

小林よしのりという作家に毒があるのは、作家性の問題

だから仕方がないことだ。

香山リカのように「影響力があるから描くな、発言を控えろ」

というのは、独善的な全体主義者の考えであり、この類の

感覚を持つ危険人物は右派にも左派にも多い。

 

わしはわざと顰蹙を買っているのではない。

『東大一直線』も『おぼっちゃまくん』も毒があって、

嫌いだと言う人は必ず現れていた。

その延長線上に『ゴーマニズム宣言』や『戦争論』や、

『卑怯者の島』があるだけだ。

「毒は要らない、偽善が欲しい」と言う人は、小林よしのり

の作品には触れない方がいい。

今後はわしの書籍には、「猛毒注意」と表示するべきか?