小林よしのり

安倍談話のわしの評価

小林よしのり

政治・経済
2015年8月15日 09:26


「朝まで生テレビ」、体調不安で出演したが、最初の40分間は

退屈だったものの、その後はどういうわけだか楽しんでしまった。

終わったら急いで帰ったが、やっぱりなかなか眠れない。

9時くらいからようやく3時間眠ったので、今夜の睡眠で平常時に

戻す予定だ。

 

安倍談話は日露戦争までを肯定する司馬史観で、満州事変を否定

するが、わしの歴史観とは違う。

当時の国際秩序への「挑戦」という言葉を使っているが、当時の

国際秩序は西欧列強の植民地「既得権益」の維持の秩序であり、

こんなものへの「挑戦」は当然である。

 

日本の失敗は支那事変からだ。

パール判決にあるように国際法上は合法なのだが、万里の長城を

越えてからのビジョンが何もない。

だが、大東亜戦争にはアジア解放の側面もあるのである。

 

安倍談話は村山談話を否定する予定だった安倍首相が、戦勝国の

監視に委縮してしまい、なおかつ安保法制を通すために妥協した

村山談話の冗長版である。

国内の左派と戦勝国向けに、「侵略」「謝罪」などの村山談話の

キーワードのすべてを入れ、かつ右派向けに主語を省いただけの

子供だましである。

これなら村山談話で良かったのだ。

 

ただ、一点評価するところは、謝罪を我々の子や孫にまでさせる

のは不健全であり、断ち切るべきというメッセージだ。

わしも安倍首相も、戦争は知らない世代で、占領期すら知らない。

それでも謝罪させられるのは、異常である。

こんな異常を引き受けるのは、わしらまでで終わりにすべきだ。

若者は歴史の生と負の両面を未来に伝えていけばいい。

近隣諸国と、恩讐を超えて、和解への道を探るべしだ。