高森明勅

世界遺産登録、戦時徴用裁判への懸念

高森明勅

2015年 7月 7日

韓国で相次ぐ戦時徴用を巡る賠償請求裁判。

国際法上、とっくに解決済み。

それを、無法かつ執拗に蒸し返している。

だが今回、「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録で、
日本自身が「強制性」を認めた。

韓国では「日帝の強制労役・動員、日本が国際舞台で初認定」
(朝鮮日報)、
「日本政府、“
朝鮮人強制労役”初公式認定」(東亜日報)
などと大喜び。

これが裁判に悪影響を及ぼさない訳があるまい。

菅官房長官は
韓国政府が今回の発言を財産請求権において利用する意図はないと
確認している」と述べている。

余りにも甘過ぎ。

河野談話も、あれで「手打ち」が出来るはずだった。

それがどうなったか。

日本が“自ら非を認めた”として、事態はより深刻化し、
際限なく拡大、長期化した。

なぜ懲りもせず、同じ轍を踏むのか。