小林よしのり

生涯派遣法案が衆院通過した

小林よしのり

政治・経済
2015年 6月 19日


どうも分からない。

派遣法改正案が衆院を通過した。

本当にこれが「保守」の政策なのだろうか?

 

3年ごとに派遣社員をとっかえひっかえしていれば人件費は

抑えられる。

ひたすら企業側に得な法案を通している。

生涯、派遣の者も増えて、ますます結婚できない、子供も

育てられない、少子化促進法案みたいなものだ。

 

会社にとって必要不可欠な人材になるように、社員を育て

上げる気がないのが不思議だ。

わしも超小規模だが人を雇っているが、全員正社員にして

厳しく教育して、アメとムチを使い分けながら働かせ、

わが社にとって必要不可欠な社員に育て上げてきた。

ボーナス出す社員と、出さない社員がいると、社長のわしの

方が居心地悪い。

だからバイトだった者も、正社員になるよう説得してきた。

 

社員が結婚し、家族を持つようになればなるほど、社長さまの

肩の荷は重くなる。

仕事が減ったら、ひょいと解雇して、仕事が増えたら、また

派遣で雇った方が楽に決まっている。

 

だがそれは「保守」じゃないんじゃないか?

守るべきものを作らなければならないんじゃないか?

自民党よ、そう思わないか?