小林よしのり

創作者の心理

小林よしのり

日々の出来事
2015年5月4日 13:43


今季のテレビ番組は何でこうも不調なんだろう?

間違いなく面白いのは「天皇の料理番」だけだ。

 

全部見てるわけじゃないが、あとはどれもこれも脚本が

つまらない。

視聴率が悪いのを俳優のせいにするのは間違いだ。

脚本がつまらなければ、俳優がどんなに頑張っても面白く

なるはずがない。

 

作品を創るのって本当に大変だ。

わしも創作者だからその苦労はよくわかっているので、

面白くない時は、何も言わず、何も触れずに、静かに

退散しようとする。

 

けれど、周囲が面と向かって面白くないと言い放っている

ときに、「俺は面白いけどな」と言ってくれた人のことは

忘れない。

 

だがお世辞言ってくれる人に甘えていたら、自分が地獄に

堕ちるだけだ。

自分にはとことん厳しくなければならない。

面白いと言ってくれたら嬉しいが、腹の底から信用しては

ならない。

自分で面白くて興奮しても、深夜に書いたラブレター

みたいなもので、実はみっともない駄作かもしれない。

 

だが油断しない、慢心しない、冷徹な心構えが出来ると、

何を描いても贔屓の引き倒しで、面白い面白いと言って

くれる人が、やっぱり貴重になる。