小林よしのり

ペン先の悩みを共有できる者たち

小林よしのり

日々の出来事
2015年 4月 4日


スタッフ一名の結婚を祝福するDinnerの会を開き、

人生とは何たるかを教え諭してやった。

自分を飾らない、真面目な性格の女性なので

大丈夫だろう。

夫の方がのぼせ上がってしまわなければ。

 

チーフ広井が1300円以上もするというチタンの

Gペンを持ってきてくれた。

これは楽しみだ。

 

ペン先の苦労話は、ポカQも全部理解できるそうで、

一人で思い悩んでいたことが嘘みたいに、気が晴れる

思いだった。

まつ毛の描き方までポカQと一緒の工夫をしていた

のが爽快だった。

 

漫画の絵の描き方なんて、天下国家に比べたら話が

小さすぎて、みみっちいし、男らしくないので、

仕事場で力いっぱいしたことがない。

でも広井もポカQも同じ苦労をしてたんだと思うと、

「同志よ!」という気持ちが沸き起こった。

 

秘書・岸端の情報によると、「バガボンド」の作者も、

これは当たりだと思うペン先を見つけると、最後まで

これで描ければいいのにと願うらしい。

あんな絵の上手い漫画家と、共有できる感覚を持って

いるとは!

上手い作家はそこいらの棒にインクつけても描けるの

かと思っていた。

 

漫画はアイデア・ストーリーの段階から、作画の段階

まで、挑戦し続けるしかない表現である。