小林よしのり

仁義という言葉は好きだ

小林よしのり

日々の出来事
2015年 3月 16日


狭い世界のことだが、ライジングのコメント欄で、ちょっと

面白いなと思う議論があったので、書いてみる。

 

わしがジョジョやワンピースや北斗の拳は老後に読んでみたい

と発言。

するとジョジョファンが大喜びで、ライジング・コメント欄に

書きはじめる。

内容は知らないから、そのコメントは、わしは読み飛ばす。

特に気にしてもいない。

 

ところが、ここはジョジョの話で盛り上がる場所じゃないと

異論を呈する者が出る。

固いこと言うな、同じ漫画が好きなファン同士が交流しても

いいじゃないかと言う者がいる。

異論を呈す者は、「仁義に悖る気がする」と言う。

ここでわしは、ハッとした。

 

もし他の作家のブロマガのコメント欄で、「『ゴー宣』は面白い」

という話題で盛り上がってたら、わしはその作家さんに対して、

申し訳ないと思う。

 

たかがサブカルなんだから楽しんでりゃ何でもいいという

考えもあるが、「仁義」という言葉は好きだ。

 

わしはAKBファンだが、実はももクロやE-girls

ハロプロにも興味が少しある。

だが、あえて深入りしない。

それはわしに大きな楽しみを与えてくれた秋元康に対して、

「仁義に悖る」気がするからだ。

やっぱり古い人間なのかもしれない。

 

コメント欄は醜悪なケンカさえしなけりゃ自由。

それは原則。

これは好みの問題に過ぎないが、「仁義」と言い出す奴には

好感が持てる。

最近、高倉健や藤純子の映画をいっぱい見過ぎたせいで、

「仁義」という言葉に敏感になっているせいかもしれんが。