小林よしのり

老人脳の産経新聞

小林よしのり

2015年 3月 15日


産経新聞を見てると、老人脳が滑稽で哀れである。

 

曽野綾子は相変わらず「戦前は貧乏で不如意に耐えてる時代」

「戦後は裕福で不如意を忘れた時代」などという、

現状認識を完全に読み誤った無意味な説教を垂れている。

 

産経抄は星新一の『おーい、でてこーい』という名作短編を

紹介しながら、原発事故の汚染廃棄物の「中間貯蔵施設」に

話を繋げ、それでも脱原発に首肯しないと言い張っている。

 

それじゃあ、底なしの穴があるから、廃棄物は埋めまくれば

いいという現代人の愚かさを風刺した寓話の意味がなくなる。

 

「中間貯蔵施設」なんて大嘘である。

あれはどうせ「最終処分場」だろう。

人間が住めない国土を作り出した責任を、愛国心があるなら、

もっと深刻に考えろと言いたい。