小林よしのり

3.11に思うこと

小林よしのり

2015年 3月 11日


311から4年で特集番組が組まれている。

風化させないためにテレビ局も良心的なところがあるな

とは思う。

わしも震災直後は意識的に福島産の酒や食品をレストランで

選んだりしていたが、最近ではどこの県だって美味さで

競争してるのだから、分け隔てなく美味いものを食すように

なってきた。

 

しかし福島第一原発から汚染水が海に流出していると聞けば、

その周辺の海域から獲れた魚は食べたくないと思うのが人情だ。

風評被害は良くないと言っても、海に汚染水垂れ流しは事実

なんだから、やっぱり東電は批判されるべきだろう。

 

一時期、原発推進派から、東電バッシングしても無意味という

議論が出されたが、その連中は今こそ汚染水を飲んだ魚を

食いたいと実践しているのだろうか?

 

膨大な量の汚染水タンクも、いつか海に垂れ流すしかなくなる

のだろう。

放射性汚染物の最終処分場も見つかるはずがなく、限定的な

処分場とされた地域が実は最終処分場になるに決まっている。

 

国民は、利権を死守したい者たちが積み重ねる既成事実を、

なんとなく受け入れるだけ。

そういうものなんだろう。