小林よしのり

文化人はテレビじゃ稼げない

小林よしのり

日々の出来事
2015年 3月 11日


テレビに出ることがステータスと思っている連中がいる。

本で食っていけなければ、テレビのコメンテーターにでも

なるしかないわけで、数分話すために、半日拘束されたら

たまったもんじゃないと、わしは思う。

 

自宅に閉じこもって仕事してれば、1日、数百万円になる

かもしれないのに、1日テレビで拘束されたって、文化人枠

では3万円とか5万円にしかならない。

スタッフを食わせていける金額では全然ない。

 

その上、テレビのコメントなんて無難なことしか言えず、

欲求不満が溜まるだけ。

1時間も前にテレビ局に呼び出されて、牢屋みたいな楽屋に

入れられたら、なんとも寂しい気分になる。

秘書を連れていかなければ、一人の牢獄で、何もすることが

なくて、気が滅入る。

 

弁当が置いてあるのだが、出演前にそれを食って、腹が痛く

なったりしたらどうしようとか、歯を磨かずに出演して、

歯が汚く映ったらどうしようとか、心配で食えやしない。

 

生産性がないからテレビはなるべく出ないようにしている。

AKB関連だけは、相手が子供たちだから、出演を蹴ったり

出来ない。

 

というわけで、テレビに出ることなんかをステータスと

思っている連中は、稼ぎの少ないイナカモンだからだろう。

わしは1日自宅に閉じこもることが、最も稼ぎに繋がるから、

なるべく家に籠っていたい。