小林よしのり

『新戦争論1』がロングセラー化している!

小林よしのり

2015年 2月 27日


幻冬舎より報告があった。

『新戦争論1』が刊行後4週間、経過したが、

2刷りまでの消化率7割強で、全国まんべんなく

売れているとのこと。

 

特に落ち込むこともなく、だらだらと売れ続けている

状態で、ロングセラー化しているそうだ。

 

自称保守やネトウヨは「イラク戦争の大失敗」に目を

ふさぎたいから、この本を無視するし、

リベラル左翼は、靖国神社の真実や、少女学徒隊の真実

から目を背けたいので、無視する。

慰安婦問題の章では、右にとっても、左にとっても都合が

悪いから、両者が無視する。

右も左も、ポジショントークで、両極端に偏っているから、

『新戦争論1』は中道の細い道を進むしかない。

 

だから、恐る恐る、じわじわ読者が増え続けているのだろう。

この中道の道がもっと広い道になるように、熱心な読者は

口コミで人に勧めてほしい。

これが売れれば、また日本は変わる。

 

そして『新戦争論2』では、今の日本人が知らない

戦争の事実も描くし、できれば憲法のことにも踏み込み

たいと思っている。

 

良いものは売れるということが証明されると、

わしとしても励みになる。

勢いだけでは本を作らないし、お金目当てでも作らない。

確実なメッセージと使命感だけで、自分のキャリアの

全てを賭けて、エンターティンメントを心掛けて

作品を描いていく。

これに尽きるなとしみじみ思う。

 『戦争論1』人形